日帰り硝子体手術 - かんだ眼科クリニック

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日帰り硝子体手術

硝子体手術とは

硝子体手術とは、主に網膜や網膜の中央にある黄斑部の病気を治療するために行われる手術です。

硝子体は眼球内の大部分を満たしている透明なゼリー状の組織で、眼球の形状を保つ役割を果たしています。

ものを見る中心(黄斑)に膜が出来たり(黄斑前膜)、穴が開いたり(黄斑円孔)、むくんだり(黄斑浮腫)すると、ゆがんで見えたり、見にくくなったりします。

また出血したりすることで視力低下の原因となります。

変質した硝子体の組織を切除、除去し、同時に網膜に起きる病気(黄斑円孔や黄斑前膜)を治して、網膜の機能を回復させることを目的とした手術となります。

硝子体手術とは

当院は、羽曳野市内唯一(2024年5月時点)の網膜硝子体手術機器常設施設として開院させていただきました。

日本有数の手術件数を誇る大阪ろうさい病院で数千件の手術執刀経験のある院長が対応いたします。

患者様の目の状態をしっかり診断させていただき適応をみた上で最適な治療方針をご提案させていただいております。

硝子体手術は、現在では手術機器や技術の進歩により日帰りで安全に行えるようになりました。

どうぞ安心してご相談ください。

手術の適応疾患

糖尿病網膜症

生活習慣病である糖尿病に合併して起こる網膜障害です。

網膜の毛細血管が詰まったり破れたりして、視力の低下につながります。

最悪の場合には、失明に至る病気です。

裂孔原性網膜剥離

廊下、網膜の萎縮、外傷などによって網膜に裂け目が生じ、そこから水分が侵入するなどして網膜が剥がれてしまう病気です。

硝子体出血

網膜の血管が切れるなどして出血し、硝子体腔に血液が溜まった状態を指します。

糖尿病網膜症、網膜静脈分枝閉塞症、裂孔原性網膜剥離、加齢黄斑変性などによって引き起こされます。加齢により硝子体の性質が変化したことによる牽引で出血する場合もあります。

黄斑前膜

加齢、炎症、糖尿病、また網膜剥離・網膜裂孔の治療などを原因として、網膜の前方に線維性の膜が生じる病気です。

黄斑が遮られることで、物が歪んで見えたり、視力が低下したりといった症状を引き起こします。

黄斑円孔

後部硝子体剥離などによって、網膜の黄斑部に孔(穴)が空く病気です。

黄斑部には視神経が集中しているため、その障害によって視力が低下します。

黄斑浮腫

糖尿病網膜症、網膜静脈分枝閉塞症、ブドウ膜炎などを原因として、黄斑部がむくみ、視力低下を招く病気です。

物がぼやけて見えたり、歪んで見えたりすることもあります。

網膜静脈閉塞症

生活習慣病に伴う動脈硬化などにより、網膜の静脈が詰まる病気です。

特に、高血圧の方に起こりやすい傾向があります。

視力低下、視野の欠けなどの症状を引き起こします。

硝子体手術の流れ

Step1 局所麻酔

眼の消毒をした後に白目の部分に局所麻酔注射を行います。

Step2 白目部分に小さな穴をあける

白目の部分に手術器具を挿入する小さな穴を3〜4カ所あけます。

その穴へ眼球の形態を保つための灌流液を入れる注入針、眼内を照らす照明、硝子体を切除するカッターを挿入します。

白目部分に小さな穴をあける
Step3 硝子体切除

出血などで混濁した硝子体や網膜組織を切除し吸引します。
切除した分量だけ眼内に灌流液を入れ置き変えます。

手術終了

手術時間は、症状により異なりますが、30分から90分程です。

傷口から水やガスの漏れがないかを確認し、手術を終了します。(当院では負担の少ない27G手術システムを採用しているため、傷口はほとんどの場合縫合しません。)

手術機器と顕微鏡

当院では網膜硝子体手術装置を羽曳野市内で唯一常設しております。
高度な医療を地域の皆様にご提供できるよう、常に最新の技術、医療機器を取り入れ、より安全で安心な手術を行えるよう努めています。

硝子体・白内障手術器機
硝子体・白内障手術器機

当院では、硝子体・白内障手術を同時に行うことができる最新鋭の手術装置「アルコン社 コンステレーションビジョンシステム」を採用しています。

クリニックはもちろん病院を含め羽曳野市で導入しているのは当院のみです。

極小切開手術に対応しており安全性の高い手術が可能です。手術時間も短く、また術後の回復、安定も早くなり患者様の負担軽減につながっています。

手術顕微鏡
手術顕微鏡

当院では安全で正確な手術を行うため、眼科手術用顕微鏡の最上位モデルであるライカ社の「Proveo(プロベオ)8」を導入しています。高解像度で焦点深度の深い画像が得られることで安全かつ効率的な手術を実現しています。

術後の注意点

手術終了時に灌流液(眼内の組成に近い人工的に調整した液体)で終わる場合は術後体位の制限はありません。

疾患の種類や状態によっては、眼内にガスを注入します。

ガスを注入した場合は、術後数日間うつ伏せ姿勢が必要になることがあります。(疾患の程度や疾患の部位によりうつむきしないこともあります。)

当院では患者様の負担を極力減らすために、術後の体位制限の期間は極力必要最低限になるよう努めております。

ガスは概ね1~2週間で自然と消失します。

術後の注意点

手術の合併症について

硝子体手術では、術中・術後に以下のような合併症を生じる可能性があります。

重篤な後遺症を残す可能性のあるような合併症は極めて稀なものです。

またそのほとんどは適切な処置を施すことで対応可能ですのでご安心ください。

ご不安なこと、ご不明な点がありましたら担当の医師にお気軽にお問い合わせください。

硝子体出血(駆出性出血)

手術中に異常な血圧の上昇や負荷がかかったりすると、目の奥の血管が破れて大量の出血を起こす場合があります。

出血量が多い場合は再手術を行う必要があります。

確率は極めて低い(10,000分の1程度)ですが、大きな視力低下を起こす場合があります。

感染症眼内炎

目の中に細菌が侵入し強い炎症を起こす場合があります。

極めて低い確率(2,000分の1程度)ですが 毒性の強い細菌の感染の場合は重篤な後遺症を残す場合があり、早急な対応が必要となります。

網膜裂孔、網膜剥離

術後に網膜裂孔、網膜剥離が生じる可能性があります。

この場合、再度手術を行う必要があります。

眼圧の上昇(緑内障)

手術後、眼圧(眼球の内側からの圧力)が上昇することがあります。

多くの場合は一時的なもので点眼薬や内服薬で眼圧を下げる処置を行います。

眼圧が十分に下がらない場合は、まれに緑内障手術を必要とする場合があります。

費用について

基本的には、全額健康保険適応にて手術を受けていただけます。

網膜の状態や白内障手術の必要性などにより手術費用は変動いたしますので、診断の上、詳細はスタッフよりご説明させていただきます。

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